SSO・MFA・端末認証…結局どれが正解?
不正アクセス行為の検挙件数のうち、他人のID・パスワードを悪用する
「識別符号窃用型」が占める割合(令和7年)
出典:警察庁・総務省・経済産業省「不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」(令和8年3月公表)
不正アクセスの9割以上が、ID・パスワードの悪用によって
引き起こされています。これは、パスワードだけに頼った認証が
いかに危ういかを示す数字です。
IAMの検討を進める中で、必ず出てくるのが
「認証方式、結局どれを選べばいいのか」という悩みです。
シングルサインオン
一度の認証で複数のシステムにログインできる仕組み。
利便性が高く、パスワードの使い回しを防ぐ効果もあります。
SSOで利便性を高めるべきか
多要素認証
ID・パスワードに加えて、スマートフォンや生体情報など
複数の要素を組み合わせて認証する仕組み。
MFAでどこまで防御を固めるべきか
デバイス認証
登録済みの端末からのみアクセスを許可する仕組み。
人だけでなく「使っている機器」も認証の対象にします。
端末認証は必要か
正解は会社によって異なります。大切なのは
「自社の業務・システム構成に合わせて選ぶこと」です。
社外からのアクセスが多い企業と少ない企業、基幹システムを
多く抱える企業とSaaS中心の企業とでは、最適な組み合わせが
異なります。
RBACとABAC、権限の決め方にも型がある
認証方式の選定とあわせて欠かせないのが、権限設計の
考え方です。役割ごとに権限を割り当てるRBAC
(ロールベース・アクセス制御)は、組織構造が
比較的シンプルな企業に向いています。
一方、部署・時間帯・利用端末といった複数の属性を
組み合わせて動的に権限を制御するABAC
(属性ベース・アクセス制御)は、より柔軟な
制御が必要な組織に適しています。認証方式と権限設計は
セットで検討することで、初めて効果を発揮します。
「自社にはどの組み合わせが合うのか」は、現状の棚卸しと
課題分析があって初めて判断できます。次回は、これらを踏まえた
導入方針の描き方――ロードマップ策定について解説します。
IAM導入、まずは個別相談会でお聞かせください
自社の現状や検討中の課題について、担当者が直接お伺いする「IAM導入 個別相談会」を実施しています。
ヒアリングの内容をもとに、貴社に合った進め方をご提案します。「まだ検討段階ではない」という方もお気軽にご参加ください。
