ゼロトラスト時代のIAM選定チェックリスト

IAM・MFA 基礎解説シリーズ 第5回 / 全6回

ベンダー比較の前に整理すべきこと

「10の観点」で自社要件を先に言語化する

ゼロトラストアーキテクチャへの移行が加速する中、IAMソリューション選定の基準も変わってきています。
ベンダーの機能一覧を眺める前に、まず自社の要件を整理することが選定を成功させる近道です。

この10項目に対して現行環境との適合性をスコアリングするだけで、ベンダー比較が格段に進めやすくなります。
なお、10の観点すべてを備えたソリューションである必要はありません。
自社の規模・環境・優先課題に合わせて取捨選択することが、早期導入と運用定着への近道です。

IAM選定 10の確認観点

対応プロトコルの網羅性

SAML / OIDC / SCIM への対応状況

既存ディレクトリとの統合容易性

Active Directory / LDAP などとの連携コスト

適応型MFAへの対応

リスクスコアに応じた認証強度の動的制御

特権アクセス管理(PAM)機能の有無

管理者・特権IDの操作記録・制御

SaaS/オンプレ混在環境への対応

クラウドとオンプレミスを横断した一元管理

自動プロビジョニング・デプロビジョニング
見落とされがち

HR系システム連携による入退社・異動時の権限自動制御

コンプライアンス要件への対応

SOC2 / ISO27001 などの認証・監査対応

SIEMとのログ連携
見落とされがち

認証・アクセスログのリアルタイム転送と統合分析

ユーザー体験の品質

セルフサービスパスワードリセットなど、現場負荷を下げる機能

サポート・SLAの品質

障害時の対応速度・サポート体制・国内対応の有無

POINT ― ⑥と⑧の組み合わせが鍵

選定時に見落としがちなのが⑥自動プロビジョニングと⑧SIEMログ連携の組み合わせです。
人事システムと連携した自動権限管理と、SIEMへのリアルタイムログ送信が揃って初めて、セキュリティと運用効率の両立が実現します。

全項目を満たす必要はありません

10の観点はあくまで整理のための軸です。
自社の規模・既存環境・セキュリティ成熟度に応じて優先順位を決め、まず重要なポイントから段階的に導入することが、
早期立ち上げと現場への定着を両立させる現実解です。

次回は、これらの観点からQuiXが実際にどう設計されているかをご紹介します。

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製品の説明よりも先に、現在の環境や懸念点をお聞きすることを目的としています。
「まだ検討段階ではない」という方もお気軽にご参加ください。